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拍動のリズムをチェックする安静時心電図検査

臨床検査技師のイラスト

安静時心電図検査とは、心筋の活動によって生じる微弱な電流の変化を診る検査です。健康診断でも行われる基本的な心電図なので、看護師のみならず一般の患者さんでも認知度が高いですね。

安静時心電図検査では、胸部に6個、そして両手首と両足首に1個ずつ電極を付けます。そして心臓が発信している電気信号を波形として記録していきます。

記録に必要な時間は30秒から1分程度で、検査は数分間で終ってしまいます。注意すべきことは、患者さんが緊張していたり、力が入っている状態では正確な心電図が取れないことです。このため、事前に全身をリラックスするように呼びかける必要があります。

心電図では心拍のリズムを把握できるだけでなく、心臓内の電気の流れ方を12方向から観察できるので、不整脈などのリズム異常も検出することが可能です。さらに、心臓弁膜症などの症状があれば、心拍の波形に特徴的な変化が表れます。

心電図波形を詳しく見ていくと、そこにはP波やST部分、T波、QRS波などがあります。心筋梗塞が発症した時には、ST部分での上昇が見られるのが通例です。労作狭心症発作では、ST部分が基線よりも下に触れるのが典型的な例です。

また、日常生活において心臓に違和感を感じることがあるのにも関わらず安静時心電図検査で異常が見られない場合は、ホルター心電図検査が行われるケースがあります。これは日常生活でも心電図をとり続ける検査で、電極を胸部の5ヶ所に取り付けて、小型のデジタル記録装置を腰に装着します。その上で、いつも通りに生活を送ります。

ホルター心電図検査では24時間ずっと記録装置をつけているので、発作が起きたい時に心臓がどのような状態になっているのかも確認できます。また、発作が起きたのは何時何分か、何をしていた時かも記録するようにします。

これにより、発作の自覚症状と心電図との相関関係も把握できるようになります。

ナースフル

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